古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

トロイアの都を発掘した男、シュリーマンの自伝です。シュリーマンのことを知ったのは小学生のとき読んだ学習漫画でした。当時、母が漫画禁止の方針を取っていたのですが、そんなとき通い詰めていた図書館で学習まんがなるものを見つけ、やたらと漫画に飢えていたので「○○のひみつ」「○○のなぞ」系をごっそり借りた中に考古学シリーズがありました。この本の中ほどの、黄金の装飾品を発見するくだりはその当時みた漫画の中にあった通りで、電車の中で読みながら目の前が開けていくような感動を覚えました。(そこでわあーと思っていたら、あやうく電車を乗り過ごしてしまいそうになりました)
発掘調査のために事業を起こして財産作りに励んだり、語学を多数身につけたりという序盤の中で、駄目かと思うと土壇場で運が向いてくるのが読んでいて爽快でした。
よみがえる黄金の宝 (まんが世界ふしぎ物語)

よみがえる黄金の宝 (まんが世界ふしぎ物語)

私が最初にシュリーマンのことを知った漫画。検索に手間取って一時間くらいたってしまいました。でも何だったのか見つかってよかった。怪しげな古美術店経営の小父さんとマイペース少女とミイラのマミーくんがいろいろな時代へ行くというシリーズの一つでした。このシリーズを読んだおかげで、一時期は考古学者に憧れて、いつか吉村作治先生の元エジプトで発掘調査をするんだと考えていたこともありました。(夢は考古学には測量とか理系の知識が必要と知ってから諦めました。)