先週の金曜日の帰宅途中、ふと本屋さんへ寄って見て、さほど期待せずに小説の棚を眺めていたら、この本が目に入ってきました。筆者はテレビの「世界まる見え」司会の方で、地上絵で有名なナスカがテーマだったので興味を惹かれたので手にとって見たら、今まで知らなかった研究者の人に関するものとあったのでおや、と買おうかなと思ったのですが、その日はまだ読む本があるし、またにしようとそのまま帰りました。それで土曜日に「世界ふしぎ発見」を見ていたら、次回が「ナスカの地上絵とその研究者云々」と言っていたのでこれはもしやと思って買いに行きました。こういうことがあるとその本とかその情報に「呼ばれた」というか運命めいたものを感じずにはいられません。運命というのは対人のみのことをいうんじゃないな、と仰々しいことを思ってみます。
そんなこんなで読む前から興奮していたのですが、内容も面白かったです。最初の写真ページにある老いた研究者マリア・ライヘの顔は本当に美しいと思います。楠田さんの文章も良くてぐいぐい読めました。P215〜216の夜明けのシーンで姉マリアを思う妹レナーテの姿を読んで少し泣きました。

土曜日の世界ふしぎ発見の放送が楽しみです。あと、美の巨人たちのダィンチ特集の後編もとても楽しみです。