建物の中が肌寒い一日だった。
特急電車の中も、人待ちに入ったファミレスの中も、サンダル履きの足元が冷える冷える。
せめて飲み物だけは温かいものを選んでみたけれど、どんよりとした窓の外を見ていると、思うように気分が上がらなかった。
そんな薄ぼんやりした気持ちで仕事場へ行くと、追い込みの作業の真っ最中で、ばたばたした雰囲気の中で動いていたら、自分の中の沈んだ気持ちのことなど、ころっと忘れてしまっていた。
今日は仕事に助けられた気がする。