酒井駒子 小さな世界 (Pooka+)

酒井駒子 小さな世界 (Pooka+)

この人の絵は、しんとした夜の匂いがします。初めて読んだのが「金曜日の砂糖ちゃん」だったからかも知れないのですが、がさがさした質感とまっくらな背景が印象的です。
絵の世界は絵の世界で閉じていて、眺めることしかできないような、そういうさびしさがあるなといつも思います。外国の風景とか、昔の写真とか、そういう感じ。箱庭を覗いている、そんな感じもします。
付きまとうさびしさが恐ろしくもあり、心地よくもありという不思議な魅力があるので大好きです。