鹿を見に奈良へ行きました。奈良に行ったのは修学旅行以来で、そのときは若草山に上りました。まずは鹿を求め公園へ歩いていくと、予想より沢山うろうろしていました。はしゃぎつつ鹿と戯れながら、首切地蔵を目指しそれらしき方向へ歩いていきました。が、道が見つからず、神社に参拝しておみくじを引いたり紅葉の写真を撮っていました。(神社へ行く道すがら白無垢を着たお嫁さんと紋付袴のお婿さんが人力車に乗って式場?に向かうのを見ました。お嫁さん、とっても綺麗でした。)
神社に参拝した後、方向がちょっと違った事に気付いて一路お昼ご飯の場所と首切地蔵を目指して山の方へ歩いていきました。お昼ごはんの奈良茶飯を(私にしては)沢山食べて、かるーくお地蔵さんを見に行きましょう、と山に入りました。
が、行けども行けどもそれらしきものが見えてこない。私達五人の軽装に比べて山を下ってくる人の「登山」な格好…。(山を登ると思っていなかったがための軽装です。)おかしいなぁと思いつつ上っていくと分かれ道に案内板が出てきました。それでもうついたのかなと思ったらそこからさらにニキロ強の表示がありました。山に入る前も同じような表示があったような気がすると思いつつ、そっちの方へ歩いていくと、遊歩道が車道と繋がっていました。そこを延々歩いていくもやっぱり件のお地蔵さんは見えてこない。日暮れ前に山を下りられるのか不安になりながらとりあえず歩いて先へ進みました。これが二人とかの少人数だったらもっと早く諦めて下山することになったんだろうと話しつつ、五人もいると何だか大丈夫な気がするという駄目な集団心理の元もくもくと歩くこと一時間程たちました。が、行けども行けども道路が曲がりくねるばかりの山です。何度か人とすれ違ったりしていたので、後どれくらいなのか聞こうと、二回ほど聞きました。やはり先の見通しがわからないと不安なのですが、なんとかいけそうということで心持ちスピードアップしつつ歩いていきました。(私がブーツをはいていて、かなりの軽装だったので、通り過ぎる車の中から奇異な目で見られていたような気がしますが、とりあえず気にしない。)長いこと歩いているとランナーズハイみたいになって、途中の坂で無駄に走ったりしました。
交番の分かれ道が出てきたら、目的地はすぐ、と聞いていたので、交番が見えたときは本当に嬉しかったです。(もし何かあっても助けてもらえるという安心感もあったので)それから首切地蔵へたどり着いたのですが、そこからの下山がまた大変でした。石畳の下り坂がブーツではきつかった…。ですが、人がいるし、下山のメドがついたことで疲れていましたが、不安感がない分、気が楽でした。(でもやっぱり弱ってて、最後のほう皆壊れていました)
民家が見えたときはやっぱり嬉しかったです。バス停に向かって下っていく道の途中は洋館みたいな建物が点在していて素敵でした。志賀直哉の旧居もあるようで、近くにちょっと入ってみたい喫茶店があったので、今度ぜひ散策しようと思います。

くたくたになって電車で帰る途中、ブックオフに立ち寄ったら、素敵なCDに出会いました。山歩きも降りてしまえば達成感があって楽しかったです。(それにしても日が落ちる前に下山できてよかったです。)

ちなみに春日奥山道路を通って春日山原生林をぐるりと回ってきていたみたいです。三時間くらいも歩いたのですが、紅葉がとても綺麗でした。