百物語 (新潮文庫)

百物語 (新潮文庫)

また素敵な本を見つけてしまいました。授業の空き時間に図書館で編み物をしていたのですが、毛糸が途中で尽きてしまったので、本を読む事にして地下から四階へ行きました。手塚治虫ブラックジャックを読もうかと探したのですが、アトムはあるのにそれはなかったので、他の本を探していました。そのとき偶然手に取ったのがこれです。画像は文庫本のほうのですが、読んだのは新書の方のでした。
内容は短編漫画で、新耳袋のようなふっつりと途切れる不可思議な話の集まったものです。怪談話なのですが、怖がらせようという感じではなく、淡々としたものです。はなしっぱなしとか蟲師みたいな感じです。(もしかしたら五十嵐さんも漆原さんも読んで、影響を受けたのかな、と思うところが二、三ありました。)最近は面白いものは出尽くしてしまって、新作を待つばかりという状況が寂しかったのですが、まだあったのかと思うと嬉しい限りです。あと、この作品は十年ほど前のものなので、入手するのは難しいかと思ったら文庫本になっていたのもまた嬉しいです。