午前、午後とも家業の雑用を手伝っていました。
昨日からやっているプリント折りだったのですが、紙で指を傷つけてしまい、久々にバンドエイドのお世話になっています。

そんなこんなで夕時まで外出しなかったので、作業しつつお昼からずっとテレビを見ていた。なし崩し的に二十四時間テレビをつけていたけれど、「頑張る姿で勇気を貰いました」の連続が何だか哀れに思えた。そういえば、一昨日に名古屋駅の前で募金を募る黄色いシャツの番組スタッフを横目に通り過ぎたことをさっき思い出した。この特別番組を小学生のときはとても良い番組だと思ってみていたけれど、ここ三、四年はなんだか提供される「感動」の居心地が悪いので見ていなかった。それで今回ひさびさに見ていたのだけれど、私が見ていたお昼から四時頃までの時間帯のときは、病気や障害を持つ人が何らかの頑張りを見せる→感動というパターンの放送ばかりだったので、なんだかわかりやすいというか、お手軽な感じを受けた。前は巨大ドミノとか縄跳びがやってたと思っていたので、今回の開催テーマの「生きる」に即した放送内容なんだろうとは思ったけれど、どうも何か違和感を覚えた。

それから夕ご飯に焼肉を食べに行って、飲酒した父の代わりに車を運転して帰ってきました。テレビのことでもやもやしていたのですが、それを忘れることにしたので帰る頃には気分は治っていました。

帰宅してから新日曜美術館という番組がヤン・ファン・エイクという画家の特集で面白そうだったので仕事の続きをしながら見ていました。遠近法がいくつかあわせて使われているということの説明が興味深かったです。絵画の技法と実際の人間の目で見たときのズレというのがとくに面白かったです。あとはアート・シーンで紹介されていた円空の彫った仏像がとてもかわいらしかった。九月まで展覧会がやっていたら見に行きたいと思います。
ちなみにNHKの番組でやっている、世界遺産100という五分間のもとても好き。

今日は夕ご飯を食べに行くまでどこにも出掛けなかった、と書いていたけど、祖母と近所のスーパーに歩いて買い物へ行ったことを忘れていた。いつも自転車で走る道を歩いていくのはなんだか不思議な気がした。



頭の芯から冷えるような、そういう私の嫌いな怖いものとまたネットを漂う上で出会ってしまった。私が出来るのは忘れることだけなので、目を瞑ることにすることにした。ときどき見たくない社会におけるある側面に出会ってしまうのだけれど、私は逃げることを選んだ。綺麗なものやかわいいものやなんかで早く目をふさぎたい。(私の嫌いな汚いもの」と最初は書いていた。それから誤魔化した。本当は見下しているのだと思う。)