トーベ・ヤンソン短篇集

トーベ・ヤンソン短篇集

冬になるとトーベ・ヤンソンの作品に触れたくなります。
トーベの「大人向け」の物語は大学の頃にヤンソンコレクションではじめて読みました。この短編集はそのコレクションなどから選ばれたものが入っています。
前から順に読んでいくのではなくて、目次を見て気になったものから読んでいます。
ごくごく短い話ばかりでですが、そぎ落とされた表現が少々難解で、その分からなさ加減が心地いいです。
目に見えないくらいの細い蜘蛛の巣が、だんだん心臓を覆っていくみたいな感じがします。
フィリフヨンカの話のもとになったような「嵐」と温室に強く惹かれるきっかけになった「植物園」は最後まで取っておこうと思います。