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- 作者: 鈴木志保
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/08/16
- メディア: コミック
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なんといっていいか分からないけれど、とてもちくちくした物語で、真夏の真昼の天気が良すぎて誰もいない道路を横切ってポストへ向かうあの感覚とか、この間の一人旅行中に車で走った山と田んぼの中の舗装道路とか、そういう風景を喚起します。
この物語の肝は登場するのが人間ではなく(人間も一部出てくることは出てきますが)動物ということだと思います。人間だったらちょっとキメ過ぎで煙たくなってしまったと思うのです。
とにかく一話一話が染みます。こんなに琴線に触れるものがあったなんてとてもすごいことだと思います。
一番好きで、一番苦しい気持ちになるのは「モンタナの鮭釣り」という話。一番最後は怖くてさっとめくってしまったけれど、また戻って眺めたり、次の話に進んでも、そこにそれがあるというのが強く感じられる話です。(ホラーではないです)
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/12/26
- メディア: 文庫
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*1:動物ファミリー映画。小学生のときに見ました。