エコール [DVD]

エコール [DVD]

「エコール」レンタルで借りて見ました!
一昨日レンタル店で見かけたときに貸し出し中だったので悔しい思いをしていたので、新作で一泊しか借りられないにもかかわらず、勢いで借りてしまいました。
サントラだけ先に買ったので、てっきり夜の曲かと思っていたものが冒頭で使われたことを知ったり、少女たちのセリフの意味がわかってほくほくした気分です。
以下感想メモ。
・全体通して、少女たちが「美少女」じゃないところがかわいい。(もちろん綺麗な子もいる)あと監督は足フェチだと思う。でも気持ちは分かる。堪能した。
・ローラが髪を一つに結んでいたのは異質(学校に馴染めない)の表れ?
・セルマがイリスを憎んでるのはビアンカを取られたせいだと思う。
・建物とか扉のきしむ音が素敵
・何度も出てくる水のごぼごぼいうカットは産み直し(生まれ直し)の暗示?
ビアンカがブランコから落ちて倒れている所へ寮のメンバーが集まるのは産み直し(生まれ直し)の暗示(冒頭のイリスとかけてると思う)
・アリスが壁に隠していた男の絵は彼女にとっての悪魔と神だったと思う。(男の手を借りなければ「外」へ行けない事を知っていたとか)
・冒頭の部分とか、シーンがぱっぱっぱっと切り替わるのがなんだかめまぐるしい気がしていたけれど、最後の列車の中のシーン(光がついたり消えたりの)と絡めているからだろうか。
・最後、「外」「外」と行っていたけれど、まだ塀の中だと思う。森が人工物になっただけの。「時分の小さな部屋を出てもまだそこは家の中」っていう『魔女』(五十嵐大介)のセリフを思い出した。森の中から出るのは年齢を重ねれば出来るけれど、「家」から出るのはパートナーが必要という気がする。
・噴水で異性に会うシーンは日本神話のイザナギノミコトとイザナミノミコトが天の御柱の周りを回ってした婚儀のように思えた。多分間違いじゃないと思う。なのでビアンカから声をかけちゃだ駄目だ駄目だと内心思っていました。
とりあえず思いつくままわいわい書いてみました。もし今映画論の講義が受けられるとしたら大プッシュしたい作品。
お給料が出たらDVD買おう。特典映像の英語圏の予告編にちょこちょこ本編で見かけなかったようなシーンが入って滝がします。唯一つ心残りなのは、今回パソコンで見ていたのですが、どうしても音が小さいのが気になったので、映画館で見たかったなあと思いました。(もっというなら画面が暗転するたび自分のぼけっとした顔が映るのでテレビで見ればよかったです) 感想をあちこち見ていると”待ち受けているのは残酷な運命””幼女の裸万歳”とかいうのにぶつかってしまって、前者は解釈の違いだからいいとしても、後者の性的な見方がとてもとても嫌。気持ち悪いと思いました。
自分の中でどこどこが好きだ、こういう感じに思ったという明確な答えが出てる作品については、あまりあちこち感想を見て回らないほうがいいかもしれないなと思いました。
調子に乗ってコンスタンティンローズ・イン・タイドランドも借りてきたので(こちらは一週間の貸し出し)見るのが楽しみです。