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西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

最近、妹に読書をさせようと母が母屋の二階の一角に母お勧めの文庫本コーナーを設けているのですが、この本はそこから借りました。(読書コーナーはどうやら本来の効果は上げていないらしい)
ハードカバー版を中学生のときあたりに読んだのだけれど、ラストの伝言のところで涙したという記憶だけあって、ほかは忘れてしまったというか、何となく薄味の印象だったので診察待ちに再読していました。
正直主人公の少女の口調はちょっと大人から見た子供という感じがしたのですが、イチゴジャムを煮詰めるときに蝿が寄ってくるという描写やイチゴのつるにたかる蟻の描写の自然のリアルさがなんだか印象深くてよかった。
あと、表紙の絵を描いていたのは早川司寿乃さんで、前から好きだった画家さん(一時期は漫画も描いていた)なのでとても嬉しい。
ところで自分と同じ名前の登場人物って読んでて妙な気分がします。