夢の空地

夢の空地

帰りに本屋さんへ寄ってやっと見つけました。「ミヨリの森」で作者の作品を知って、「クーの世界」も好きで買いました。今回の話はその「クー」の続編のようなもので、前作も混乱の中にいる少女の物語だったのだけれど、今回はその八年後で、混乱が夢の中だけじゃなく現実に滲み出してきて、美しいけれどその不安定さが少し怖かったです。主人公「れねい」と深く結びついていた同級生「伽弥」の自殺するシーンが一番綺麗で悲しかった今回の話は前作と違って大人向きだったのでちょっと辛いことも分るように書いてあったけれど、そんなに拒絶感は無かったです。


ところで漫画といえば諸星大二郎さんの「生命の木」が実写映画化されて十一月からロードショーになるようです。楽しみ。上映予定のある一番近い映画館はまだ行ったことのないところなのでそれもまた楽しみ。